05:寄居
・夏に日除けの木立のないこの道はかなり厳しい
・道の左右には稲の実った水田が延々と広がる

 寄居---野中---松久---栗崎大橋---本庄 13.9km
 1999年9月12日





 9月12日、今日はJR八高線の寄居駅近くのビジネスホテル一心から歩き旅の開始だ。ホテル前に出るとホテルのおばあさんが掃除をしていた。おばあさんが今日はどこまで行くのかと聞いてきたので、「高崎を目指して歩いていく」というと別に驚くこともなく、「お気をつけて」と送り出されたので拍子抜けしたが、気を取りなおし挨拶して出発する。まずは、ホテル前の彩甲斐街道(140号線)を東に進み、公会堂前のカーブを左に曲がり北に進路をとって進む。今日は昨日とは代わって、朝からガンガン日が照り、かなり厳しいようだ。


 谷津、猪俣と進むが、9月上旬の日差しは盛夏と変わらないため、日除けの木立のないこの道はかなり厳しい。野中の交差点を直進し、八高線の松久駅前の踏み切りを越えて進むと美里に入る。左右には稲の実った水田が延々と広がる。道路の脇では農家のおばさんが草刈り機を使って農道の草刈りをしていた。現在の農業はいろいろ機械化されているんだなと感心する。


 日除けのない道は厳しくてコンビニが有るとひとまず入って体を冷やさずにはいられなくなる。しかも足のまめが痛みだして辛い。本庄の文化会館前でY字路を左手に入り暫く進んでいくと女堀橋に出る。これ以上歩くのは無理だなと考えつつ、橋の袂の日陰で小休止していると、通り掛かったおじさんがどこまで行くのかと話かけてきた。「新潟まで歩く予定で、今日は前橋までと思っていたが足が痛くて歩けなくなった」と答えると、おじさんは「俺らも、戦争で重い荷を担いで延々と満州を行軍させられたな~、今じゃダメだけど」と語り、「気をつけて」といって去っていった。女堀橋をカメラに納めてから、一歩毎に足のまめがジンジン痛むことに耐え、橋から約1kmの道を歩ききり高崎線の本庄駅にたどり着いた。足のまめで歩けなくなるとは残念無念だと思いつつ、次回はここからだと心に刻んで本庄駅を後にする。


(04飯能) (06本庄)

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