ウォーキングの合間の無駄口


太宰の『津軽』について

投稿者: youjirou, カテゴリー: ホームページ, 松前道

太宰の小説「津軽」を読み終えたのでチョット紹介しておきたい。津軽に行く前にできれば読んでおいた方がよかったかなと思う。津軽藩と南部藩との対立の起こりは、津軽の藩祖大浦氏が南部藩の支族であったことにあるらしいことを紹介していて「ああ、そうなのか」と理解した。また、義経の渡海の状況について江戸時代の東遊記の抜粋で、渡るべき順風がないので所持していた観音像を岩の上において祈ったらたちまち風がふいて松前にわたったこと、波うち際の岩には穴が三つあって義経の馬を繋いだところで三馬屋と称するようになった、などの紹介がある。翁も龍馬も出てこないで、ただ風が吹いて船でわたったというシンプルな話だったのだ。龍馬が出てくる現在の話をきいたら太宰もびっくりすると思う。誰が話を盛ったのだと太宰もいうのではないかと思う。その他、今別の本覚寺での鯛の話や、蟹田の蟹、龍飛まで歩いたのに袋小路以外に表現がない酒盛りの話など、がある。HPの文章も見直して太宰の話をチョット入れてみるかと思っている次第です。どうなることやら、お楽しみに。ではまた。

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