08:矢吹(やぶき)宿
・宿場内には往時の面影が一部残っている
・仙台道で初めて本陣跡を確認できた
・国道の左側歩道は昔の街道跡のようだ
矢吹---矢吹町入口---久来石 2.5km
2008年5月4日
東北本線を渡る立体交差から約500m位街道を進むと左手にセブンイレブンが現れる、がその手前の右手に大正8年ごろに立てられた矢吹町道路元標が現れる。その先には亀屋呉服店という小豆色の壁の珍しい蔵が現れる。先に進むと右手奥に大きなメガネをつけたような矢吹駅がみえる。風変わりなデザインに言葉を失ってしまう。 |
先に進むと本町になり、小豆色の屋根を持つひときわ立派な屋敷が現れる。造り酒屋・大木代吉店だ。慶応元年(1865年)に味噌醤油業から独立して創業したと言われいてる。慶応四年の戊辰戦争では宿場も火災にあったが、創業者の代吉は酒蔵を守り抜き、奥州列藩同盟の落武者たちに酒を振る舞って励ましたとのことだ。 |
また、その向かいには大正9年に建てられたという洋風建築の産婦人科医院がある。春夏にはライトブルーに、秋冬にはセピア色にライトアップしていると解説してある。残念ながら昼間なのでライトアップは確認できなかった。 |
さて、そこから更に100m位進むと左手に遠藤精肉店が現れるが、その手前の広場の奥がかつては本陣だった佐久間さん方だ。旅館をしていた当時の門が残っている。しのぶ薬局のおばあさんの話では本陣跡の標識が出ているとのことだったが、それらしいものは見つからなかった(門に掛けられている看板の字が消えていたのだ)。仙台道で初めての本陣跡なので何故か心がウキウキした。 |
宿場内を更に進んでいくと左手に小豆色の屋根とピンクの壁の旧家が現れる。矢吹の方々は明るい色が好きなようだと感心する。宿場の端には座り地蔵が祀られている。 |
座り地蔵を跡にして暫く進んでいくと、左からくる国道四号線と合流して進む。やがて東京から205km、郡山宿まで23kmの標識が現れる。国道の左側歩道は昔の街道跡のようだが・・・。約700m程度進むとY字路が現れるので左手に進む。その先は久来石宿だ。 |