16:福原(ふくはら)宿
・唯一、一里塚跡だけが街道筋の風情を残している
・宝沢沼は街道からは見えないので寄り道が必要だ
・松の木が点在する向山の景色は街道の雰囲気がある

 福原---向山---日和田 2.5km
 2008年5月5日





 右手に富久山郵便局が現れると、その先に福原の一里塚跡がある。残念ながら一里塚そのものは無くなっているが、電柱とどんぐり歯科の看板との間に挟まれて「史蹟一里坦阯」と刻まれた石碑が立っている。早速、カサをさしながらカメラに納める。雨も大分弱くなってきた。


 福原宿はこの一里塚跡のあるあたりから街道沿いに宝沢沼あたりまで続いていたとのことだが、街道筋の面影は何も残っていない。道はほぼ直線で曲尺手もなかったようだ。現代風な民家や商店の並ぶ街道を進んでいくとやがて宿場の端にある宝沢沼の近くになるが、街道からは民家に阻まれて沼は見えなかった。


 福原宿を後にして進んでいくと緩い登り坂となる。雨も止んでしまったので、坂の途中の左手の木立の下で、一休みして着替えることにする。残りのおにぎりとお菓子などを食べエネルギーをチャージする。坂を登っていくと松の木が見えてくる。松並木の名残の松が点々と現れ、街道の雰囲気が漂う。途中の左手には石仏などが並んでいてなかなか味のあるコースだ。


 街道は下り坂となり、暫く進んでいくと東北本線を越える跨線橋が現れる。以前は直進して踏み切りを渡っていく道筋だったが、今は踏み切りが廃止され通行不能になっているのだ。右手の跨線橋を進んでいくと、橋の上から日和田宿が一望できる。なお、左手前の草地が廃止された踏み切りに続いていた街道の跡だ。跨線橋から階段を降りて進んでいくとその先は日和田宿だ。



(15郡山宿) (17日和田宿)

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