32:斎川(さいかわ)宿
・宿場内にの検段屋敷のみが唯一街道筋の面影を残している
・途中で見るものは道路元標以外には特にない
・街道は国道四号線と旧国道となって残っているが所どころに小道として残っている

 斎川---国道休憩所---大平前---白石 5.4km
 2008年11月9日





 斎川に入ると街道の左手に斎川宿と書かれた表示板が現れる。宿場内は現代的家並み続いている。宿場の中程までくると左手に崩れかけた塀と門に囲まれている検段屋敷跡が現れる。屋敷内には明治天皇の小休所の石碑が立っている。だいぶ痛んでおり廃墟と化しているようだ。


 ガイドブックでは無人と書かれていたので、そのつもりで中に入って建物をデジカメに撮っていたら、物音と人の咳払いの音がした。ここは無人ではないだと思いすぐに外に出た。良く見ると住居の障子などが修理してあった。失礼しました。それにしても、だいぶ朽ちてきているので何とか文化財として残す手だてはないものかと気を揉んでしまう。


 斎川宿を後にして進んでいくとやがて東北本線の踏切を通過する。その先に進むと国道四号線に合流するが、そこは休憩所でもありトイレがあるのでトイレに立ち寄る。歩道橋で国道の左手に渡って進むと道路元標があり、「距仙臺元標十四里」「磐城國刈田郡」と刻まれている。これは陸羽街道の道標で仙台からの距離を示している。明治22年に立てられたものとのことだ。


 道路元標を後にして、ここから暫くは国道四号線を進んでいく。新幹線のガード下を潜り、暫く歩くと今度は東北自動車道の下を潜っていく。大平前という所で左カーブする国道と分かれ直進して進んでいく。白石署の先のY字路は左手の小道が街道だ。街道は再び旧国道と合流して進むが、その先にあるコンビニの所で再び斜め左の小道に入る。


 家並が続く街道を進んでいくとやがて信号のある大きな交差点を通過する。その先のシエル・ガソリンスタンドの交差点を右折すると、その先は白石宿だ。



(31越河宿) (33白石宿)

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