02:七北田(ななきただ)宿
・網を被った旧家・本郷家の門と塀だけが往時の面影を残している
・街道の面影を残す大清水石盥だが、コンクリートづくりでは風情がいまひとつだ
七北田---泉インター---大清水石盥---団地北入口---富谷 9.7km
2010年5月15日
七北田橋を渡ったすぐの左手に善正寺があり、その隅に1881年の明治天皇巡幸御小休跡を示す石碑「明治天皇駐鑾(らん)遺蹟」がある。かなり難しい字で浅学な私にはとても読めない字でしたが、一歩さんのHPを見てその意味と読み方を教わった次第です。その先に進むと左手に門構えの旧家が現れる。七十七銀行のある交差点を越えると市名坂の緩い登り坂となる。 |
暫く進んでいくと右手に門と塀の上に網を載せた本郷家の屋敷が現れる。その先には往時には佐藤屋敷と呼ばれた大きな旧家があったのであるが今はマンションになってしまっている。その先の交差点あたりが宿場の中心だったようだが往時の面影はまったく残っていない。左手のパス亭・泉交番前の所の櫻井家の庭には、明治天皇が最初の巡幸時に小休止したときの記念碑があったのだが知らずに過ぎてしまった。 |
さらに進んでいくと左手の七北田郵便局のあたりに、往時には本陣(外人屋:高級武士用の宿)があったそうだ。坂を登り切って暫くいくと左手に石垣に囲まれた大きな屋敷があるがここが丁切根と呼ばれていた宿場の外れで、往時はここに柵があった。この先は昭和の始めごろまでは寂しいところだったとのことだ。 |
丁切根を過ぎて暫く進むとY字路が現れる。街道は左手に進み、山吹の咲く公園の傍を通過して住宅地を進んでいく。暫く進んでいくと右手に「日露戦役紀念碑」の立つ広場があったので、ランチタイムとする。木陰と階段があって絶好の場所だなと感心しながら、定番のおにぎりを頬張りお茶を飲み、暫く休憩する。 |
再び歩き始めるとやがて国道四号線に合流する。国道を1.5km程進むとやがて東北自動車道の泉インターがあり、その箇所を越えるのに二度もトンネルを潜ることになる。国道の右手先には楽天イーグルスの練習場やショッピングセンターなどがあるのだが人影はまばらだった。宅急便の看板のかかったヤマト運輸のセンターの所で右折、その先で左折して峠を越えて進み、再び国道と合流する。 |
トヨタ仙台の先で国道は左にカーブするがカーブの先の土手の上に大清水石盥が現れる。この清水は旅人の喉を潤しただけでなく、仙台藩五代藩主・伊達吉村公も狩りの途中でしばしば利用したと解説されている。なお今は飲用不可である。国道四号線を暫く進んでいくと右手上にイオンショッピングセンターが現れ、歩道には八重桜が満開になっている。 |
小さな駐車場の手前で国道と分かれ、街道は右手にはいる。国道に沿ってはいるが街道はアップダウンするのだ。 |
再び国道に合流して進み、あけの平団地北入口の交差点で国道の左手に進むと、その先で川沿いの道に一旦下るがやがて再び国道に合流して進む。約1km程進むと国道を中にして三叉路の交差点にでる。ここを右手に進む。民家の塀にこの道が富谷宿への入り口であることを示す道標が現れる。その先に進むと富谷宿だ。 |